「NTT」という名前の重さ

投資を始めて個別株を探していた頃、NTTという名前が候補に上がったとき、不思議な安心感がありました。
日本電信電話。かつて国が運営していた通信インフラを担い、今も日本中の通信網を支えている会社。「潰れるわけがない」という感覚が、背中を押してくれました。
きっかけはシンプルに高配当目当てでした。3年前、配当利回りが安定していることを確認して購入を決めました。

実際に持ってみてどうだったか

結論から言えば、ほぼホールド近くの状況です。
大きなプラスでもなく、大きなマイナスでもない。正直に言うと、キリンや三菱商事のような「買ってよかった!」という高揚感はありません。
ただ、それがNTT株の本質かもしれないとも思っています。派手さはないけれど、配当はコツコツ積み上がっている。「インフラ系の高配当株とはそういうもの」という感覚が、長期保有を続けるモチベーションになっています。

NTTってどんな会社?

NTT株式会社(証券コード:9432)は、1985年に日本電信電話公社を民営化して設立された日本最大の通信グループです。
• NTTドコモ:国内最大手の携帯通信(2021年に完全子会社化)
• NTT東日本・西日本:固定電話・光回線インフラ
• NTTデータ:ITサービス・システムインテグレーション
• NTTドコモビジネス:法人向け通信・クラウド(旧NTTコミュニケーションズ)
「ドコモのスマホを使っている」「自宅のネットがフレッツ光」——そんな方は、すでにNTTグループのサービスにお世話になっています。日常生活のインフラを支えているという意味では、これほど身近な会社もありません。

2023年の株式25分割が話題に

NTTといえば、2023年7月に実施した株式25分割が大きな話題になりました。
それまで1株あたり数千円だった株価が、分割後は150〜200円程度になり、少額から買いやすくなりました。「NTT株が買いやすくなった」として、投資初心者の間でも注目を集めた出来事です。
少額から始めたい初心者にとって、単価が低い株は心理的ハードルが低く、新NISAとの相性も良い銘柄のひとつです。

高配当株として見たときのポイント

NTTは15期連続増配を継続しており、2025年度の年間配当は1株あたり5.3円を予定しています。2003年度比で配当額は10倍以上に拡大しており、長期投資家への還元姿勢が際立っています。
配当利回りはおおむね3%台で推移することが多く、通信インフラという景気に左右されにくい事業基盤が、配当の安定性を支えています。

⚠️ 配当利回りは株価の変動により毎日変わります。投資判断の際は必ず最新情報をご確認ください。

なお、noteマネーではNTT(9432)の株価チャートをリアルタイムで確認できます。ぜひ活用してみてください。

https://money.note.com/embed/charts/9432?type=company&period=fix&end_date=2026-04-17&term=six_month&embed_key=bsi1fJwHo9BKCxkF

最近の注目ニュース——「地味な通信会社」を超えた挑戦

NTTは今、単なる通信インフラ企業の枠を超えた変革を進めています。
注目したいのがIOWN(アイオン)というプロジェクトです。光を中心とした革新的技術を活用した次世代通信基盤で、超低遅延・省電力な社会インフラの実現を目指しています。
2026年4月にはAI向けの新データセンターを京都で稼働開始。同月、建設現場での重機遠隔操作・自動制御の実証にも成功しました。また「DX銘柄2026」にも選定され、デジタル変革を推進する企業として外部からも高く評価されています。
「電話とインターネットの会社」というイメージだけでは語れない、静かな変革が続いています。

⚠️ 最新の業績・配当情報は公式IRページでご確認ください。

「地味だけど、それでいい」という投資

NTT株を持ち続けていて気づいたのは、「株式投資は派手な値上がりだけが全てではない」ということです。
配当がコツコツ入ってくる。インフラ企業だから業績が安定している。大きく上がらないけれど、大きく下がりにくい。そういう銘柄を持つことで、ポートフォリオ全体が落ち着く感覚があります。

こんな人に向いているかも

• 少額から始めたい投資初心者(株価が低く買いやすい)
• 安定したインカムをコツコツ積み上げたい人
• 景気変動に左右されにくい銘柄を探している人
• 新NISAで長期保有を考えている人

まとめ

NTTは、日本最大の通信インフラを支える企業として、安定した事業基盤と15期連続増配の実績を持つ銘柄です。2023年の25分割で少額から買いやすくなり、新NISAとの相性も良い点が注目されています。
さらにIOWNやAI向けデータセンターへの投資など、次世代インフラへの変革も着実に進んでいます。「大きく増えるわけではないけれど、確実に積み上がる」——そんな地味な安心感と、静かな進化の両面が、NTTという銘柄の魅力だと感じています。

この記事はあくまで個人の体験をもとにした情報提供です。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもと、最新情報に基づいて行ってください。

数値・情報は執筆時点のものです。最新情報は各社IR・証券会社サイトでご確認ください。