正直、保険会社の株はよくわからなかった
銀行株、商社株、通信株——投資を続けていると、自然と「次はどのセクターを買おうか」と考えるようになります。
そんな中で長らく手が出なかったのが保険株でした。「保険会社って、どうやって儲けているんだろう?」「景気の影響はどう受けるんだろう?」——そんな疑問が先に立って、なかなか調べる気になれなかったんです。
それを変えてくれたのが東京海上ホールディングスでした。
買ったきっかけは高配当、でも調べるほど驚いた
2年前、高配当株を探していたときに東京海上の名前が出てきました。
配当利回りが安定していること、そして日本最大の損害保険グループという安心感。それだけで買う理由としては十分でした。
でも買ってから改めて調べると、「これはただの保険会社ではない」と気づきました。
実際に持ってみてどうだったか
結論から言えば、大幅なプラスになっています。
東京海上ホールディングスの株価は2020年3月の終値1,650円から2025年5月時点で5,800円台まで約3.5倍に上昇しています。 高配当目当てで買い始めた銘柄が、値上がり益でもここまでリターンをもたらしてくれるとは思っていませんでした。
東京海上ホールディングスってどんな会社?
東京海上ホールディングス(証券コード:8766)は、1879年創業の日本最古の保険会社を源流に持つ、国内損害保険業界のトップグループです。
• 国内損害保険:東京海上日動火災保険(自動車保険・火災保険など)
• 国内生命保険:東京海上日動あんしん生命
• 海外保険事業:北米・欧州・アジアなど130カ国以上で展開
特に注目したいのが海外事業の比重の高さです。現在では利益の約7割を海外事業が占めるなど、グローバル企業としての性格を強めています。 「日本の保険会社」というイメージとは裏腹に、実態はグローバルな保険グループなのです。
高配当株として見たときのポイント
東京海上は高配当株として非常に注目度の高い銘柄です。
同社は「累進配当(減配しない方針)」を掲げ、14期連続の増配を予定しています。
配当額の伸びも際立っています。連続増配が始まる直前の2020年3月期から2026年3月期までの6年間で、年間配当額は1株あたり75円から211円まで、約2.8倍に増加しています。
配当利回りはおおむね3%台で推移することが多い銘柄です。
⚠️ 配当利回りは株価の変動により毎日変わります。投資判断の際は必ず最新情報をご確認ください。
なお、noteマネーでは東京海上ホールディングス(8766)の株価チャートをリアルタイムで確認できます。ぜひ活用してみてください。
最近の注目ニュース① 驚異的な増配と業績上方修正
2026年3月期の年間配当予想は、当初の159円前後から211円(中間105.5円・期末105.5円)へと大幅に上方修正されました。前期(123円)比で約71%という驚異的な増配率です。
2026年3月期第3四半期決算では、海外保険事業の好調を背景に通期業績予想を上方修正し、経常利益1兆3,800億円、当期純利益1兆200億円を見込んでいます。
海外保険事業の成長が全体を牽引しており、「日本の保険会社」の枠を超えたグローバル企業としての実力が数字に表れています。
最近の注目ニュース② バークシャー・ハサウェイが東京海上に出資——2026年最大のサプライズ
2026年3月23日、東京海上ホールディングスはバークシャー・ハサウェイと資本業務提携を発表。バークシャー傘下のナショナル・インデムニティが発行済み株式の約2.5%を取得し、出資額は2,874億円。保険会社などを対象に共同でM&Aをするほか、再保険分野でも連携します。
提携期間は10年間で、最初の5年間はバークシャーが東京海上の競合先と同様の契約を結べない排他条項がついています。 つまり東京海上は、世界最高の投資会社との独占的なパートナーシップを手に入れたことになります。
三菱商事の記事で「バフェットが買った商社株」という話を書きましたが、今度は保険株でも同じことが起きた——そんな感慨を覚えたニュースでした。
⚠️ 株価・提携内容の最新情報は公式IRページでご確認ください。
「保険会社の株」を持つ意味
保険会社は「リスクを引き受けてお金をもらう」ビジネスモデルです。自動車事故や自然災害が増えると支払いが増えるリスクはありますが、東京海上のように海外に事業を分散していると、一か所のリスクが業績全体に与える影響が小さくなります。
「わかりにくい」と思っていた保険株ですが、事業モデルを理解してみると、長期投資に向いた安定したビジネスだということがわかりました。
こんな人に向いているかも
• グローバルに分散した収益基盤を持つ企業に投資したい人
• 14期連続増配という実績に安心感を覚える人
• 景気変動に強いディフェンシブ銘柄を探している人
• 高配当+値上がり益の両方を狙いたい人
まとめ
東京海上ホールディングスは、国内損保トップの地位に加え、海外事業が利益の約7割を占めるグローバル保険グループです。14期連続増配、2026年3月期の大幅増配と業績上方修正と、株主還元への姿勢は日本株の中でもトップクラスです。
「保険会社の株はよくわからない」と思っていた自分が、今では自信を持ってポートフォリオに組み入れている銘柄のひとつです。
この記事はあくまで個人の体験をもとにした情報提供です。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもと、最新情報に基づいて行ってください。
数値・情報は執筆時点のものです。最新情報は各社IR・証券会社サイトでご確認ください。
